この2ヶ月間、まともに釣りに行けてなかったのは他でも言っている通りなのだが、
不思議と欲求というか、ストレスが溜まらなかった。ある意味、仕方ないと諦めていたこともあるのだが。
しかし、現実に釣りに行ったり、土日連チャンで行ける予定が立ってしまうと、一気にアドレナリンが
噴出するのか、ボルテージ上がりまくりになってしまうのは、釣り人のサガなのか?
今回その状況だったのは間違いなく、行きの道中はまさに殺気に満ちていたに違いない。
さらに追い打ちを掛けるように、良さ気な予報も出ている。
木曜、金曜と海は荒れ、土曜は波1.5m予報ではあるものの、この時期はウネリが残る公算が大きい。
日曜はまた次の低気圧の通過により3mの予報。チョットきつすぎるが、まぁ土日なんとかヒラゲームを
楽しめるであろうと。高ぶる気持ちを抑えつつ、免停明けなのでスピードも抑えつつ南紀へと向かった。

 

軽く仮眠を取り、様子見がてら海岸線を一望して唖然。これぞ!っつうぐらいの完全無欠のスーパーベタ凪ぎ。ショボ波は好きな僕ではあるが、限度ってもんがある。
「やっぱりついてないなぁ」と頭をよぎる。今シーズンは頭から貧果にあえいでいるのだが、自分の未熟さもさることながら、この運の無さも気にはなっている。取り敢えず、クルクル、くるくると海岸線を見てまわり様子を伺うが波のある場所も波が出る気配もない。携帯で天気予報を度々チェックするが、今日は波が出そうにもない。夜から北東絡みで海が時化るとの予報なので、翌日に期待して、夕方好調と聞いていた青物を久しぶりにやってみた。潮の流れがすこぶる良くかなり状況は良かったのだが、アタリもなく、雨も降ってきたので撤収することにした。

 

 

実は土曜の夕方すぎに南紀方面には強風波浪注意報が発令されていて、翌日曜にかけても海上では時化模様が続くとの予報であった。この時期、前線の絡んだ低気圧が太平洋岸を通ると、ウネリがきつく苦戦を強いられる。荒れきる前に勝負をしたいというのがボクの考えだったが、思いのほか注意報の発令が早かったのが気になった。
翌朝、夜明け前には目を覚まし、準備に取りかかろうとするが、吹いているはずの風が全くない。しかも、様子を見に海へ行くと、なんと前日に続きベタ凪ぎ。注意報を確認してみるが、依然発令中なのだが・・・。
もうこうなったらお手上げです・・・帰ろうかな、とも思ったのだが、昼まで様子を見て、波が出なかったら帰ることにして、もう一度寝袋に入った。

 
時間にして10時頃だったろうか、やっと北東からの風が吹き始め、11時頃には何とかサラシが出来るようになった。予想に反して風波ではあるが・・・。しかし、待ちに待った状況なので、タックルを準備して磯へ降りた。
最初のポイントは波の向きが余り良くなかったので、あっさり見切る。このポイントの様子から、波の向きが良さそうなポイントへ移動することにした。
ポイントへ入ると波の向きは良い。サラシが十分ではないので、タイミングを計りアプローチ。沈み根を通過したところで、即ヒット。久々のファイトにドキッとしたのもつかの間、フックアウト!痛恨である・・・。気を取り直し、もう一つ奥の沈み根を狙うと、これまたヒット。今度はランディング。といっても40cmクラス・・・しかし、ヒラはサイズじゃないんです。久々のヒラに感謝しつつリリース。しかし、この後いくつかのポイントをランガンするがヒラからのコンタクトはなかった。
 
今シーズンのこの不調の始まりは何か?って考えた時、シーズン始めのショックリーダーのラインブレイクに端を発しているよな気がしていた。奇しくも、今回キャッチしたヒラはその因縁のポイントであり、何と半年ぶりの南紀のヒラであった。厄払いじゃないけど、これでこの不調脱出の足がかりになればとも思っている。それにしても、殺気に満ちた状態でのキャッチは特に気持ちが良い。よく釣り人の間では、「殺気を消したほうが良い」とか「気を抜いた時に釣れた」なんてことを言う人がいるが、「殺気」や「欲」丸出しの方が、「釣った」という実感が湧くものである。